COLUMN

2024.05.20

住宅ローンは「融資手数料型」と「保証料型」のどちらがお得?

住宅ローン 種類 融資手数料型 保証料型

住宅ローンを借りると様々な諸費用がかかりますが、この中に「融資手数料」や「保証料」というものがあります。

基本的にこの2つの諸費用は、両方とも請求されるものではなく、選んだ住宅ローンによってどちらか一方が請求されます。

このことから住宅ローンを分ける際に「融資手数料型」と「保証料型」に分類されることがあります。

この2つは、どちらを選ぶ方がお得なのかと気になる人もいるでしょう。

本記事では、住宅ローンを選ぶ際に「融資手数料型」と「保証料型」のどちらを選ぶ方がお得かについて、詳しく解説いたします。

融資手数料と保証料って何?違いは?

そもそも住宅ローンの融資手数料と保証料は何か?というと、下記の通りです。

  • 融資手数料
  • 住宅ローンを融資してもらう際に、金融機関に支払う手数料のことです。

    借入金額によって手数料が変わる定率型と、借入金額がいくらでも手数料が同じである定額型があります。

    定率型の場合には、融資金額に対して2.0%とか3.0%などと計算されるので、融資金額が多くなると、その分融資手数料も多くなります。

    例:
    借入金額:3,000万円
    融資手数料が2.0% ▶︎ 60万円。
    融資手数料が3.0% ▶︎ 90万円。

    定額型の場合は、融資金額にかかわらず10万円前後のことが多いですが、その分定率型よりも金利が高めに設定されている傾向にあります。

    【保証料】
    保証会社に「保証人」になってもらうので、その際に必要な保証料のことです。

    基本的に借入金額が多くなると、保証料もその分高くなります。

    また住宅ローンの「融資手数料型」と「保証料型」の違いは、下記の通りです。

    融資手数料型

    住宅ローン契約時に融資手数料がかかりますが、保証料はかかりません。

    万が一滞納をした場合には、金融機関から直接督促があります。

    保証料型

    住宅ローン契約時に保証料はかかりますが、融資手数料はかかりません

    万が一滞納があった場合には、保証会社から金融機関に弁済をするので、金融機関は貸し倒れを防ぐことができます。

    また滞納をした契約者には、金融機関ではなく保証会社から督促が入ることになります。

    融資手数料型で有名なものはフラット35!ネット専用の住宅ローンにも多い

    一般的なメガバンクや地方銀行の住宅ローンは、基本的に保証料型のものが多いです。

    一方融資手数料型の住宅ローンには、有名なものとして(※)フラット35があります。

    また店舗ではなくネット上で契約が完結する「金融機関のネット専門の住宅ローン」も、融資手数料型のものが多いです。

    そもそも「融資手数料型」の住宅ローンは、ネット銀行から始まったものであり、ネット銀行の低金利商品に勝負する為に作られたものです。

    ※フラット35とは?
    住宅金融支援機構と、各金融機関で一緒に作った長期固定金利の住宅ローンのことです。

    ※「フラット35」について詳しくご紹介をしているコラムがありますのでそちらもご覧ください。
    https://plusbon.co.jp/column/202/

    融資手数料型は保証料が無いけれど、一概に得だとは言えない

    融資手数料型の住宅ローンには保証料がつかないので、得だと思うかもしれませんが、一概にそうだとは言えません。

    何故かというと、融資手数料自体が保証料よりも多い場合もあるからです。

    つまり、手数料や金利などを考慮しながらトータル金額をシミュレーションしないと、融資手数料型と保証料型を比較した際に、どちらが得だとは言えないのです。

    比較する際には、下記をポイントにすると良いでしょう。

    ①住宅ローンの商品種類について

    冒頭で、住宅ローンは大まかに「融資手数料型」と「保証料型」に分けられると言いましたが、更に保証料型は2つのタイプに分かれます。
    その為、下記3つに分けて考えてみると良いでしょう。

  • 1、 融資手数料型
  • 保証料はかからないが、融資手数料がかかる

  • 2、 保証料一括前払い型(外枠方式)
  • 住宅ローン契約時に、現金一括で保証料を支払います。

    その為、最初にこの分の現金を用意する必要がありますが、トータルの費用は保証料金利上乗せ型(内枠方式)より安く抑えることができます。

    また一括返済や繰り上げ返済をすると、その時点に応じた一定額の保証料が返ってきます。

    これを「戻し手数料」と言います。

  • 3、 保証料金利上乗せ型(内枠方式)
  • 住宅ローン契約時に一括で保証料を払わない代わりに、借りるお金に対して金利を上乗せして、保証金を支払っていきます。

    途中で一括返済や繰り上げ返済をしても、保証料が戻ってくることはありませんが、保証料一括前払い型より初期費用を安く抑えることが可能です。

    その代わり、保証料一括前払い型(外枠方式)よりトータルの費用は多くなります。

    ②金利を考慮した総返済額はいくらか?

    「融資手数料型」も「保証料型」の住宅ローンも、必ず金利がついてきますが、それぞれ設定金利は異なります。

    融資してもらう金額に対して、それぞれの金利で総返済額はいくらであるかを計算し、比較します。

    ③諸費用の合計額はいくらか?

    融資手数料や保証料の他にも、住宅ローンを契約する際に、下記などの各種諸費用が発生します。

  • 不動産仲介料
  • 印紙代
  • 登録免許税
  • これらの諸費用を全て合計してみます。

    ②と③を合計した金額が最も少ない住宅ローンが、金額的には最も得だと言えます。

    しかし合計金額が最も少ない住宅ローンの場合、最初に現金を多く用意する必要がありますが、厳しいので初期費用が少なくて済む別のローンを選択することもあるでしょう。

    また、融資手数料型の場合には融資額が希望額に満たなかったので、保証料型から選ぶことにした人もいるでしょう。

    このように自分の状況にとって、一番得な住宅ローンを選ぶのが良いと言えるでしょう。

    融資手数料型と保証料型のメリット・デメリットについて

    住宅ローン 種類 融資手数料型 保証料型

    資手数料型保証料型のメリット・デメリットについては、下記の通りです。

    融資手数料型のメリット

    保証料型よりも金利が低いことがメリットだと言えます。

    融資手数料型は手数料を現金で支払うので、住宅ローンに金利を上乗せすることが無く、金利が低くなる傾向にあるのです。

    また融資手数料型の住宅ローンは、実店舗を持たないネット銀行で実施していることが多く、場所代や人件費を削減できることも金利を低くできる要因の1つです。

    融資手数料型のデメリット

    融資手数料は現金で支払うので、この分を現金で用意することがデメリットだと言えます。

    また途中で繰り上げ返済や一括返済をしても、融資手数料が戻ってくることがないことも、デメリットだと言えます。

    保証料型のメリット

    保証料金利上乗せ型の場合には、住宅ローンに金利を上乗せという形で支払いができるので、最初に多くの資金を用意しなくて済む点がメリットだと言えます。

    また保証料一括前払い型の場合には、途中で繰り上げ返済や一括返済をすると、一定の金額が戻ってくる点もメリットだと言えるでしょう。

    保証料型のデメリット

    金利が高くなることがデメリットだと言えます。

    保証料金利上乗せ型を選んだ場合には、途中で繰り上げ返済や一括返済を行っても、保証料が戻ってこないこともデメリットだと言えます。

    融資手数料型と保証料型について、それぞれ向いている人とは?

    住宅ローンの融資手数料型と保証料について、どのような人が向いているのかについて、下記にまとめました。

    融資手数料型が向いている人

    融資手数料型が向いている人は、下記の通りです。

    現金をある程度用意することが可能

    住宅ローンを借りる際には、物件を購入する為に、最初に手付金としての頭金(※)が必要になります。

    これを支払っても、更に現金を用意することが可能な人は、融資手数料型に向いていると言えます。

    融資手数料は最初に現金で払う必要があるからです。

    ※頭金について
    「頭金ゼロ円で住宅ローンを組むことが可能」などという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
    しかし本当に手持ち資金を用意しなくて良いかというと、そうではありません。
    後で戻してもらうことも可能ですが、必ず手付金というお金が必要になります。

    毎月の返済額を少なく抑えたい

    融資手数料型は、保証料型より金利が少ないことが一般的です。

    その為、同じ金額を借り入れた場合には、融資手数料型のトータル返済金額の方が少なくなる傾向にあります。

    当然、毎月の返済額も少なく抑えることが可能です。

    途中で繰り上げ返済をすることを考えていない

    長期間に渡って住宅ローンを返済する予定の人には、融資手数料型が向いていると言えます。

    金利が低いこともそうですし、途中で繰り上げ返済をしても、保証料型のように一定の手数料が戻ることはないからです。

    保証料型が向いている人

    保証料型が向いている人は、下記の通りです。

  • 現金での初期費用を抑えたい
  • 保証料はローンの中に組み込むことができます。

    融資手数料型の場合には、手数料を最初に現金で支払う必要があるので、現金を持ち出したくない人には、保証料型の方が向いていると言えます。

    途中で繰り上げ返済や一括返済をする可能性がある

    保証料型の中でも、保証料一括前払い型を選んだ場合には、途中で繰り上げ返済や一括返済をすると、一定の保証料が戻ってきます。

    このことから、繰り上げ返済や一括返済をする可能性がある人は、保証料型が向いていると言えます。

    まとめ

    住宅ローンには「融資手数料型」「保証料型」の2つがあることが分かりました。

    トータル金額は融資手数料型の方がかからない傾向にありますが、どちらが得かは、各自の状況や考え方によると言えます。

    そうは言っても、素人には判断が難しい場合もあると思うので、迷った場合には専門家にサポートしてもらうと良いでしょう。

    住宅ローンは高額な商品なので、きちんと考えたうえで、自分にとって一番良いものを選べると良いですね。

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