COLUMN

2024.03.23

住宅ローンとクレジットカードは関係大!日頃から使い方を意識すること

住宅ローンとクレジットカード 広島

クレジットカードは広く普及しており、数枚持っている人もいるでしょう。

インターネットショッピングやオンラインサービスなどで必須なサービスもございますし、日用品の買い物でもクレジットカードが普通に使用されています。

そんなクレジットカードを、普段から何気なく使っているかもしれませんが、実は使い方によっては住宅ローンの審査に響きます。

本記事では「クレジットカードと住宅ローンの関係性」や「住宅ローン審査に悪影響を与えない使い方」などについて、詳しく解説いたします。

クレジットカードの使用状況は、住宅ローン審査でチェックされる

クレジットカードの使用状況は、住宅ローン審査で必ずチェックされます。

チェックされる項目は、下記などです。

■延滞状況

■支払い設定(分割やリボ払いなど)

■キャッシング枠の使用有無

(※詳しくは事項以降で説明します。)

またカードを複数枚持っている場合も、その全ての使用状況についてチェックされます。

使っていなかったとしても、あまりに多くのクレジットカードを持っている状況は、与える印象がよくありません。

何故かというと、クレジットカードでの買い物は「借金」なので、多くのカードを持っているということは、将来的に借金が多くなる可能性があるとみなされるからです。

使っていないクレジットカードは、住宅ローン審査の前に、あらかじめ解約しておくことをオススメします。

「リボ払い」には特に注意が必要

住宅ローン審査では、クレジットカードの支払い設定も厳しくチェックされます。

特に「リボ払い」を設定していると影響が出やすく、場合によっては住宅ローン審査自体が通らないことがあります。

リボ払いについて

「リボ払い」は分割払いと混同されがちですが、購入金額に関わらず、毎月一定の額を金利と一緒に返済していきます。

分轄払いは、購入金額により毎月の支払い金額が変わりますし、最大分割回数も決まっています。

リボ払いは、大きく分けると下記2つに分けられます。

① 定額方式

購入代金に関わらず、毎月同じ金額を払います。

高額な商品を買った場合には、返済がいつまでも続くので、ずっと借金を抱えた状態になります。

② 残高スライド方式

購入代金が一定基準までは、毎月同じ金額を返済しますが、一定基準を超えると返済金額も増えていきます。

①②のどちらにしても、気を付けて使わないと「いつの間にか借金が膨れ上がる」状態になることがあります。

更に、カードの限度額ギリギリまでショッピング枠を使っている「リボ天(※リボ天井の略)」状態の人は危険です。

この状態の人は、住宅ローン審査でかなり悪影響があると言えます。

キャッシング枠を使わなくても、ついているだけで影響が!?

クレジットカードには、必ず「ショッピング枠」がついています。

更に「キャッシング枠」がついていることもあります。

これは、クレジットカードを使って借りることができるお金の枠を指します。

この2つは混同されることもあるので、下記に違いを説明します。

【ショッピング枠】
クレジットカードを使って「買い物ができる金額」の限度枠

【キャッシング枠】
クレジットカードを使って「借りることができる金額」の限度枠

使っているクレジットカードにキャッシング枠自体はあるけれど、一度も使ったことは無いので、住宅ローン審査に問題はないだろうと思う人もいるでしょう。

しかし使っていなくても、キャッシング枠がついているだけで、住宅ローン審査に少なからず影響はあると言えます。

何故かというと、今後このキャッシング枠を利用し「将来的にお金を借りて、借金を抱える可能性がある」とみなされるからです。

住宅ローン審査の際には、キャッシング枠分を考慮して、融資金額から差し引かれます

そもそも利用しないのであれば、キャッシング枠を消したり、限度額を最低金額にするなどの方法を行うと良いでしょう。

支払い滞納も信用情報に傷をつける

住宅ローン審査では、契約者の信用情報を見て「この人にお金を貸しても大丈夫そうか?」を判断します。

この信用情報に、クレジットカードの「支払い滞納」の状況も記載されます。

引き落とし口座にお金を入れ忘れて、支払い滞納を繰り返すと、住宅ローンの審査に影響があります。

「お金の支払いにルーズで、信用できない人」だと思われるからです。

もし気づいた場合には、督促状が届くのを待つ前に、1日でも早く返済できるようにしましょう。

更に、滞納状況に対して「異動」という言葉がつくと、住宅ローン審査はほぼ受からないと思った方が良いです。

滞納状況の「異動」とは?

住宅ローン審査の際に、金融機関は希望者の「信用情報」を専門の機関に開示請求します。

そこには、クレジットカードやローンの支払い状況も掲載されるのですが、「異動」という言葉が記載されると、金融事故同然の扱いになります。

これは、自己破産や債務整理をした人と同じレベルの扱いです。

「異動」と記載される条件は、下記の通りです。

■返済日から61日以上の支払滞納があった

■返済することができず、保証会社が立て替えてローン会社に支払いをした

■裁判所から破産宣告をされた

例えば携帯電話の利用料金などでも同様で、ついつい支払いを忘れて61日以上の滞納をしてしまうと、信用情報に「異動」という言葉がついてしまうので、気をつけましょう。

日頃からクレジットカードの使い方を意識すること

住宅ローン審査とクレジットカード 広島

普段何気なく使っている便利なクレジットカードですが、住宅ローン審査を通過したい人は、日頃から使い方を意識することが大切です。

ポイントは下記の通りです。

過去5年間の情報をチェックされるので、その点を意識する

住宅ローン審査をする際に、金融機関が信用情報を取り寄せる専門機関は、主に下記3つです。

① シー・アイ・シー(CIC)

クレジットカード会社の共同出資により作られた信用機関です。

クレジットカード会社・銀行・消費者金融などが加盟しています。

② 日本信用情報機構(JICC)

消費者の信用取引を支える為に作られた信用機関で、多くのクレジットカード会社・銀行・消費者金融などが加盟しています。

③ 全国銀行個人信用情報センター

全国銀行個人情報信用センターが運営している信用機関です。

信用金庫や地方銀行や農協など、金融機関はほぼ加盟しています。

この3機関は、消費者の「過去5年間」の信用情報を記録として残しているので、住宅ローンの審査を受けたい場合には、5年間を意識すると良いでしょう。

もし前項で説明した「異動」などの滞納状況が記載されている場合には、5年が経過してから住宅ローン審査を受けることをオススメします。

その為、普段からクレジットカードをきちんと利用することが大切だと言えます。

自分の信用情報が気になる人は、それぞれ手数料はかかりますが、この3社に開示請求をして確認するのも良いでしょう。

小さな額だとしても滞納はしない。した場合もすぐに払う

中には「少額だから、ちょっとくらい滞納しても良いだろう」と考える人もいるかもしれませんが、それは甘い考えだと言えます。

少額だとしても「きちんと返済できているか否か」を、きちんとチェックされるからです。

例え100円だとしても、滞納から61日が経過すると、信用情報に「異動」という言葉がつき、ほぼ確実に住宅ローン審査には通らなくなってしまいます。

もし滞納してしまった場合には、できるだけ早く支払うようにしましょう。

リボ払いに注意する

CMや広告でリボ払いを紹介していたり、周囲でもリボ払いで買い物をしている人がいるからと、気軽にリボ払いを行っている人は注意が必要です。

リボ払いをしていること自体、住宅ローン審査での印象は良くないと言えます。

もしリボ払いをしている人は、できる限り「解消」する方向で進めることをオススメします。

その場合、下記などの方法を行うと良いでしょう。

■リボ払いの設定を解除する

インターネットや電話から、解除設定を行うことが可能です。

■残額の一括返済をする

リボ払いの設定を解除しても、残額については継続して支払う必要があるので、住宅ローン審査の際に見た目がよくありません。

その為、手持ちのお金があれば、残額の一括返済もオススメします。

キャッシング枠はつけない!もしつけても最低限の金額に

クレジットカードのキャッシング枠は、使ったらもちろん住宅ローン審査に影響しますが、使わなくても少なからず影響があります。

その為、クレジットカードを作る際には、最初からキャッシング枠をつけないことも視野にいれましょう。

申し込んだ後でも、キャッシング枠を削除することは可能です。

もしどうしてもキャッシング枠をつけたい場合は、最低限の金額を設定するようにしましょう。

クレジットカードの金額返済の為に、消費者金融を使用しない

クレジットカードの金額を返済するために、消費者金融でお金を借りることは絶対にやめましょう。

これは「(クレジットカードの)借金を埋めるために、更に借金を行う行為」だと言えますし、消費者金融でお金を借りること自体が、住宅ローン審査に悪影響を与えます。

きちんと毎月のやりくりを行ったり、場合によっては更に仕事をして、堅実に返済する方法を取りましょう。

まとめ

普段から何気なく使っているクレジットカードは、住宅ローンの審査に密接に関係していることが分かりました。

金融機関はクレジットカードの使い方を見て、希望者の信用度合いをはかっていると言えます。

そもそもクレジットカードの使い方に自信がない人は、クレジットカード自体を最初から持たないとか、解約を行っても良いかもしれません。

現金をどう使っているかは、審査の対象にはなりません。

そうは言っても、やはり便利なクレジットカードを手放すことができないという人は、本記事を参考にし、日頃からきちんとした使い方をするように心がけましょう。

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